INTERVIEW地域と国際医療の両方に、
外科医として向き合う

先輩医師近影
先輩医師近影
外科医長 渡邉 紗耶香 医師
専門一般外科、災害医療/日本救急医学会 救急科専門医/日本外科学会 外科専門医/
International Society of Travel Medicine:Certificate in Travel Health
聖隷沼津病院の外科で働きながら、国内外の災害医療にも取り組む渡邉紗耶香先生。救急医・外科医として積み上げてきた経験と、「必要とされる場所で力を発揮したい」という思いが、地域と世界の両方での医療活動につながっています。地域医療の現場と、世界の人道医療の現場を行き来しながら働く、その姿勢や環境について話を伺いました。
医師を目指したきっかけ

救急医療と国際医療への関心が、医師を目指すきっかけに

医師を志したきっかけは、学生時代に救急医療や国際医療に関心を持ったことでした。救急医療を扱うテレビドラマや、国境なき医師団の活動を紹介する番組を見ながら、「迅速に判断し、必要な医療を届ける仕事」に自然と興味を持つようになりました。人の命に関わる場面で力を発揮できる職業に、強く惹かれていったのだと思います。日常の中で感じてきた「誰かの助けになる仕事をしたい」という思いが、救急や国際医療への関心と重なり、より具体的に医師を目指す道へ進む後押しになりました。
現在の仕事イメージ
現在の仕事

幅広い症例を経験しながら、専門性を深める

現在は一般外科で外来、手術、病棟管理を担当しています。当院の外科は、上部消化管・下部消化管・乳腺の3チーム体制で、外科医は私を含めて8名在籍しています。中規模病院としては珍しいほど専門分化が進んでおり、幅広い症例を経験しながら自分の専門性を深めることができる環境です。
地域特性もあり、肛門疾患や炎症性腸疾患など、診療の幅は想像以上に広いと感じています。一方で、外科医の人数がある程度そろっていることで、過度な負担が生じにくく、チーム内で役割分担しやすい点が働きやすさにつながっています。
さらに、タスクシフトが進み、医師が本来取り組むべき業務に集中できる体制が整っていることも特徴です。事務やコメディカルの皆さんのサポートにより、残業が必要以上に増えないよう工夫されています。学会補助や住居手当などの制度も充実しており、外科医・救急医としての学習とプライベートを両立しやすい環境です。
当院を選んだ理由

勤務医として国際医療に貢献できる環境

当院で勤務する前の話になりますが、初期研修後は救急医として勤務し、ドクターヘリやドクターカー出動を経験しました。重症患者の対応や、現場での限られた道具や時間の中で判断を迫られる経験は大変でしたが、自分の成長につながるものでした。その後、より幅広い治療を提供できるようになりたいと考え、外科の修練を開始しました。
これまでに、能登半島地震(HuMA)での派遣や、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区(国境なき医師団)での医療活動に参加しました。国内とは異なる医療ニーズや環境で働くためには、日々の学習や訓練が欠かせません。
聖隷沼津病院は、こうした私の活動を理解してくれる環境があります。外科医の人数が十分にいることで、国内外の医療活動と病院業務の両立がしやすく、専門性と自分の関心を大切にしながら働くことができています。
当院の魅力イメージ
当院の魅力

当院を検討されている先生方へ

今後も、地域医療と国際医療の両方に関わり、それぞれの現場で得た知見を相互に活かしていく働き方を続けたいと考えています。特に静岡県東部は将来的な大規模災害のリスクが指摘されており、災害医療の知識や経験を地域の体制作りにも還元していきたいと思っています。
休日には研修や訓練に参加することもありますが、富士山や海といった沼津の自然に触れながら過ごす時間は良い気分転換になっています。仕事と自己研鑽、そして生活のバランスを取りやすい環境が、この地域で働く魅力の一つでもあります。
聖隷沼津病院は、診療科間の連携が取りやすく、他科の先生から教えていただく機会も多くあります。特に国際医療や災害医療に貢献したい医師にとって、勤務医として働きながら、他科の経験も積み、活動を続けられる環境は貴重なものだと思います。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。